文系人間がデータサイエンティストを目指すブログ

中学で数学をあきらめた超文系人間が、大学院に進学し、データサイエンティストを目指すという無謀なブログです。

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【書評】君たちはどう生きるか

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数年前、高校の同級生に

「俺、今までの人生で後悔したことないわー」

っていうと、瀕死の珍獣を見るような目で見られた。

 

こちらとて、自慢するわけでもなく、

綺麗事を述べたわけでもなく、

その時の感想を率直に述べただけなのに、

そんな目で見られるとは思ってなかったので、

それ以降友達付き合いを差し控えさせていただいている。

その方がお互いのためだと思っているからだ。

 

高校生くらいまで、

「人と違うこと」

が、ものすごいコンプレックスだった。

 

今思えば、自意識過剰だと思うのだが、

天然パーマな自分に、激しくコンプレックスを感じていたので、

「どうせ自分なんて大切にされない」

って価値観が根底に育まれたのであろう。

 

その後、化学文明の進歩で、

「縮毛矯正」という技術が発明されたおかげで、

私のコンプレックスは消え去った。

と、同時に「天パ」から「堂本光一ばりのストレートヘア」への

ビフォーアフターを経験することにより、

人の評価に左右されていた自分がアホーらしくなった。

 

そしていつしか、

「人にどう思われるか」を重要視する価値観が、

「自分が後悔しないためには」に変わっていった。

 

その結果が

前述の

「俺、人生で後悔したことないわー」

発言である。

 

もちろん、選択として間違いはたくさんしてきたし、

人にいっぱい迷惑もかけてきた。

さらに、抜群に物覚えが悪い。

だからこそ言えることかもしれないが、

「まぁ、自分で決めたことやし」

の破壊力は抜群だし、

裏返しの

「まぁ、俺が決めたことじゃないし」

の言い訳のそれらしい感も抜群である。

 

前置きが長くなって恐縮だが、

世の中に「正解」などない。

あるのは、もっともらしい「正解」のフリをした「何か」である。

 

自分の「正解」とは何なのか?

それをわかっている人間はしなやかで強い。

そんなことを考えさせられる一冊である。

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

 

ちなみに、この本が戦前に書かれたということに驚かされる。

じゃあ結局あの戦争は何だったのか?

という疑問が湧いてくるが、それについては、 

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

 

 これを念入りに読むようにしている。

 

 複眼的な視野って大事よね。

子供と話していると痛感する今日この頃。

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