文系人間がデータサイエンティストを目指すブログ

中学で数学をあきらめた超文系人間が、大学院に進学し、データサイエンティストを目指すという無謀なブログです。

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【こどもがウンチしたので、会社に遅刻した ~共働き夫婦の夫のある朝の風景~】

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僕たち夫婦は共働きだ。 

共働きの理由は、僕一人の稼ぎだと金銭的に苦しいからだ。 

そして、僕たちにはこどもが2人いる。 

3歳の男の子と1歳の女の子だ。 

はっきりいって可愛い。 

ときどき、叫び声や鳴き声がうるさくて気に障ることもあるけど、 

それでもやっぱりかわいい。 



共働きなので、当然昼間は2人を保育園にあずけることになる。 

朝、こどもたちを保育園へ送るのは僕の役割。 

夕方、こどもたちを迎えに行くのは妻の役割である。 



そういう役割分担になっているのは、 

妻と僕の勤務先の始業・終業時間の都合が関係している。 

妻の会社の方が僕たちの家から遠く、かつ始業時間が早い。 

その分、終業時刻は早い。 

一方、僕の会社は家から近く、 

基準となる始業時刻は定められてはいるものの、 

フレックスタイム制度を採用しているので、 

コアタイムに食い込まなければ、 

出勤時間はほぼ自由に設定できる。 

反面、夜はついつい遅くまで仕事をすることが多い。 



僕は、こどもたちと接する朝のこの時間が大好きだ。 

自転車に乗りながら、 

こどもたちと会話していると、 

父親である幸せを感じる。 



もちろん、 

僕が平日の夜遅くに帰宅すると、 

こどもたちは寝ていることが多く、 

子供たちと接することのできる時間が、 

この朝の時間だけだから、 

という理由もあると思う。 



今日もいつもどおり 

先に家を出る妻を、 

「バイバイ」と小さな手を振るこどもたちといっしょに見送った。 

そのあと、まずは自分の着替えをすませ、 

「おきがえするよー」 

という僕の言葉を合図に、 

ふざけてイヤがり逃げ回るこどもたちを家中をおいまわし、 

つかまえ、からだをくすぐり、キャッキャと笑わせながら、 

オムツを替え、こどもたちを着替えさせた。 



電気の消し忘れと忘れ物がないか、家の中を確認しあと、 

こどもたちにくつをはかせ、玄関の扉を開けると、 

いつものように、こどもたちは元気よく外に駆け出していった。 



3人乗りの自転車を家の外に出し、 

自分とこどもたちの荷物を積むと、 

それを合図に、こどもたちが僕と自転車のところへ戻ってくる。 

ふと時計を確認すると、いつもより少し早い時間。 

この調子なら、通常の始業時間に間に合いそうだ。 



いつもは、まず下の子を自転車の前部に乗せ、 

次に上の子を自転車の後部に乗せる。 


異変に気付いたのは、 

自転車に乗せようと、下の子を抱きかかえたときだ。 



・・・・・・。 

。。。。。。。 



臭う。 



明らかに臭う。。。。。。。 



。。。。。。。 




まぁでも、まだまだ時間はあるし、 

量によっては保育園でオムツを替えてもよい。 

とりあえず、現状把握だ。 



愛娘の布オムツの中身を確認してみる。 



。。。。 



。。。。。。 



。。。。。。。。 



 



!!!!! 



!!!!!!!!! 



正直、びっくりした。 

モリモリやまもりてんこもりである。 

君は一体どこにこんな量を溜め込むことができるのだ!? 



これは、オムツを替えざるを得ないな、と思い。 

再度時計を確認した。 

まだ大丈夫。 

パパッとオムツを替えてしまえば、 

充分保育園にも会社には間に合う。 



と、そのとき、そばでおとなしく様子を見ていた上の子が言葉を発した。 



「ぱぱー、うんちとおしっこ、でたー」 



??????? 



上の子の方を見ると、 

彼の足もとには見事な水たまりが広がってゆく。 



orz............. 



いや、落ち込んでいても仕方ない、 

いちばん気持ち悪いのはこの子たちだ。 



気を取り直して、 

下の子を地面に降ろし、自転車にカギをかける。 

その間に脱走するわが娘。 

アナタハドコヘイコウトシテイルノ? 



すぐさま捕獲し、左腕に臭いたっぷりの娘を抱きかかえ、 

右手でモジモジ歩きの息子の手をひき、家の中に戻る。 



たちまち掃除していないトイレ臭につつまれる我が家の中。 



汚れたオムツとズボンを洗うために風呂場に行き、 

熱湯をバケツに入れる。 

シャワーから飛び散る熱湯が、 

脱ぐのを忘れた僕の靴下を直撃。 

間接的だが、めっちゃ熱い。 



汚れの主を連れてこようと、 

こどもたちを抱きかかえようとすると、 

にげまわる我が子たち。 



別の言い方をすると、 

逃げるウンチ×2を追いかける僕。 

違う、僕にはそんな趣味はない。 



そんなこんなをしながら、 

こどもたちのオムツをぬがせ、 

ちいさなおしりについた汚れをおとし、 

こどもたちは解放。 



僕は風呂場に残り、 

汚れたオムツ×2を熱湯で洗い、 

漂白剤をたっぷり入れた消毒用のバケツにオムツをいれて、 

第一ミッションクリア。 



ふぅ、とひといき入れたあと、次は第二ミッション。 



新しいオムツとズボンをはかせようと部屋に戻ると、 

水洗じゃないトイレのニオイが充満する室内を、 

下半身丸出しの兄妹がキャッキャとゴキゲンで追いかけっこしている。 



・・・・・・ 



まさにワンダーランド。 



盆と正月とクリスマスと誕生日が同時に来たような状況のなか、 

こどもたちを着替えさせて、 

自転車に乗せ、保育園に向かう。 

時計を見ると、いつもより1時間近く遅い時間だった。 

もちろん保育園には遅刻。 

会社もコアタイムに間に合うかどうか、ギリギリの時間。 



はぁ、とため息をついて、こどもたちを見ると、 

出すもの出してスッキリしたのか、 

こころなしかこどもたちはいつもよりゴキゲンな気がした。 

そして、僕も少しすっきりした気持ちになった。 

もちろん、おもらしはしていない。 



そして、僕は会社の基準始業時間には間に合わなかったけど、 

なんとか遅刻はせずに済んだ。 

めでたしめでたし。 



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自慢ではないが、 

僕は可能な限り、 

こども>仕事 

でありたいな、と思っている。 



もちろん、まだまだな点の方が多いし、 

状況次第で優先順位は変わるが、 



以前、こどもが出来たにも関わらず、遊びまわっていた僕に、 

「この子たちの親はあなたしかいないのわかってる?」 

と妻に言われて以来、 

こどもたちが小さいうちは、なるべくこども優先でいようと思っている。 



だから、今日のような状況でも、 

フレックス出勤にすることにためらいはないし、 

こどもたちに対してもイライラはしない。 



けれど、会社にフレックスタイムのような制度がなかったり、 

仕事がなによりも優先!という社風にお勤めの方ならば、 

今日みたいな状況に、きっとイライラしてしまうんだろうな、 

そして、それが当然なんだろうな、と思った。 



もちろん、僕も仕事に没頭することがあるし、 

正直、もっと仕事や勉強したいのに、 

こどものために時間をとられ、したい仕事や勉強ができないことが多々ある。 

けれど、 

そのときは、なるべくイライラしないように、 

心のスイッチを切り替えるようにしている。 



それは、会社が寛容だから僕も余裕を持つことができるのは、 

言うまでもない。 



同時に、そういう状況だからこそ、 

こどもを理由に、しごとの質は落とすのは言い訳だというポリシーもある。 

だから、最少時間で最大の効果が出るよう、努力する日々だ。 


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こどもと向き合うようになって、わかったことがある。 

こどもと接することと、ビジネスは、非常に似通っている。 



こどもを叱って、たたいて、いう事をきかすのは簡単だ。 

けど、それでは何の意味もない。 



何をすれば、どのような言葉をかければ、 

論理が通じないこどものこころに響くか、 



言い方をかえれば、 

こどものインセンティブを理解しようとすること、 

観察することは、 

ビジネスにおける、 

「相手が何を望んでいるか」 

を観察することと非常によく似ている。 



子育てはビジネスに通じると思う。 

それは、単に、 

子育て世代の気持ちがわかる、 

とかではなく、 

「相手が求めている価値を提供する」 

というビジネスの本質に通じるものがあると思う。 


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「ワークライフバランス」 

とか、 

「女性の活躍促進」 

とかいうキーワードは、 



ノー残業DAY 

とか、 

育休の延長、 

とか、 

保育所の新設 

とか、 

そっち系の話になりがちな気がする。 

もちろん、制度として上記のことは重要だと思う。 



けれど、問題の本質はそんなことではなく、 

そもそもワークとライフを分離させていること、 

それこそが問題じゃないかな、と思う。 

上手には言えないけれど。 



仕事にも子育てにも没頭できる環境。 

言葉でいうのは簡単だけど、 

具体的にはイメージ難しいけど、 

そんな社会があってもいいな、と思った。 



今日もこどもからいろいろ学んだ。 

そんなある朝の出来事だった。

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